出張で神奈川県の大磯の近くに行くことがあり、国道１号線を移動中の車の窓から”石臼引き手打ちそば”の看板が目に飛び込んできました。
ちょうどお昼時だったので、早速寄ってみることにしました。
蕎麦屋の名前は”松涛庵”
店の前と脇が駐車場になっており、15台ほどの車が止められるスペースがあります。
店の前には、ガラス張り打ち場があり、仕込みの時であれば蕎麦打ちを覗くことが出来るようです。
店内に入ると、テーブルが10卓ほどあり、昼時と言うこともあり７割方席が埋まっていました。
店内の看板には”北海道産蕎麦粉使用”と掲示してありました。
新蕎麦の季節です。
少し、期待できそうです。
注文は蕎麦の実の中心部分を主に使った白めの”御膳蕎麦”と甘皮部分まで挽き混んだ色が濃いめの”せいろ蕎麦”にしました。
まずは御膳蕎麦が運ばれてきました。
早速、いただきます。
御膳蕎麦は細めに打たれ、すっきりとした甘みが出ていて美味いです。
汁はやや濃いめですが、比較的甘さは控えめで良い塩梅です。
ただし、出汁はやや弱いかな？と思う感じでした。
続いて、と言うよりはほぼ同時に”せいろ蕎麦”が運ばれて来ました。
これは、ちょっとダメです。蕎麦が延びてしまいます。
ちゃんとした蕎麦屋さんに行くと、1枚目が食べ終わった頃を見計らって、次の蕎麦が出てきます。
せっかく作った蕎麦を美味しく食べてもらおうと思ったら、ちょっと時間をずらして提供するべきですね。
さて、講釈が長くなってしまいましたが、”せいろ蕎麦”もいただいてみることにします。
”せいろ蕎麦”も”御膳蕎麦”と同じように細めに打たれています。
蕎麦は固めで腰があり、香りも十分にあり、こちらも美味しいです。
たぶん、少し粗めに挽かれた蕎麦粉が噛んだときに、香りが口の中に広がってきます。
量も普通の蕎麦屋さんよりもやや多めでお得感があります。
これで、御膳蕎麦630円、せいろ蕎麦は”なんと”470円、非常にリーズナブルでコストパフォーマンスが高いです。
普通であれば、これで十分満足できる蕎麦です。
近所にこんな蕎麦屋があったら通ってしまいそうです。
この松涛庵、わざわざ出かけていくほどではありませんが、近くに行った際には是非寄ってみたい蕎麦屋さんだと思います。
美味しゅうございました。
ご馳走さまでした。