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しながわ翁 2007年03月10日
分類:そば 東京都品川区
12:51 再来

 土曜のお昼、これから客先に仕事に行く用事があるのですが、美味しい蕎麦が食べたくなり、ちょっと寄り道をして”しながわ翁”にやってきました。

 しながわ翁は昨年の2月以来の再来となりますが、味は当然保証付きと言っても過言ではないでしょう。
 
12:54 おしながき

 前回訪問したときは、平日の夕方で店内は落ち着いた感じで、ちょっと一杯やっているお客さんもいたりして、写真を撮ることは遠慮しましたが、今日は土曜のお昼と言うこともあり、カジュアルな感じ、写真を撮らせてもらうことにしました。
 (一人で飲食店に行って、デジカメを出して写真を撮るという行為に、正直ちょっと気が引ける部分が自分はあります)


 前置きが長くなりましたが、注文はもりそばの”ざる”と”田舎”を一枚ずつにしました。

 接客の女性の人は、”ざる”を先にするか”田舎”を先に出すかも聞かずに注文を聞いていってしまいました。
 普通と言うか、ちょっと気の利いたお店ですと、両方同時に出すと蕎麦が延びるので、どっちを先にだすか聞いてくるものですが?
12:55 薬味などを
 
 蕎麦が出てくるまでの間、少々手持ちぶさたなので、薬味などを紹介してみましょう。

 ねぎと大根おろし、それに山葵、あまりにも定番です。
 が、どれも丁寧に作られていて、長ネギは薄く刻まれ、大根おろしはきちっとおろし汁が切ってありました。
 山葵は当然、本物。
12:59 ざるから

 と、書いているうちに、ざるそばが出てきました。

 当然と言えば当然、味の薄い(軽い)方から順番に出てきました。
 (どっちを先に出すか、なんて聞くまでもない当たり前のことの様です)

 さっそく、いただきます。


 う〜ん。

 一言で、しながわ翁のそばを表現するならば、”洗練”だと自分は思います。
 やや細めに打たれた蕎麦は、スパゲティで言うならばアルデンテの様な”きちっとした”歯ごたえがあります。
 それは決して生ゆでとかではありません。自分で打っても、このしっかり感は出来ません。(当たり前か!)
 そばの香りもするのですが、それほど強くはありません。
 他にもっと蕎麦の香りの強い前面にだしたお店は沢山あります。
 それでも、香りは押し出しもせず、不足もせずと言ったところに思います。
 しながわ翁には天ぷらものの蕎麦はありませんが、天ぷらものの蕎麦として食べても、決して蕎麦が邪魔することがないと思われるバランスです。

 蕎麦つゆも以前書いたように、とってもまろやか、かつ醤油も出汁もしっかりと味を主張していますが、出過ぎてはいません。

 まさに中庸、スタンダードだと思います。
13:01 食べました

 供されて、わずかに2分、食べ終わりました。

 う〜ん。やっぱり美味いねぇ。
13:05 田舎

 ざるを食べ終わり、しばらくして”田舎”が出てきました。

 田舎そばはかなり太めに打たれた色の黒い蕎麦です。

 田舎蕎麦も、最近流行の粗めに挽かれた蕎麦粉は使用していないようで、のっぺりした感じの食感ですが、ざると同様、きっちりとした歯ごたえがあります。
 個人的には、少し粗めに挽いた蕎麦粉がブレンドしてあったら、何も言うことはありません。

 なんて、生意気なことを書いていますが、十分美味しいです。

 
 2枚とも、あっという間に間食してしまいました。

 当然、もっと食べたいし、食べられるのですが、やめておきます。
 土曜の昼間から、オーバー2千円は気が引けます。

 好きなだけ食べて良いと言われれば、5枚は楽にいけそうです。

 味では当然勝てませんが、お腹一杯蕎麦を食べるには、やっぱり自分で打つしかありませんね。

 しかし、来る度に思いますが、翁の蕎麦はまさにスタンダード、自分が他のお店で食べた蕎麦、自分が打った蕎麦がどの程度のものが計るスケールになります。
13:09 そば湯は

 蕎麦を食べた後の、そば湯は至福のひととき。

 ここのそば湯は、かなり濃くねっとりしています。
 おそらく、そばのゆで汁ではなく、別にちゃんと作っていると思います。

 自分は蕎麦には薬味を使いませんが、そば湯にネギや山葵を入れていただくのが好きです。
 ここで、一品増えたような気になります。
13:11 ごちそうさまでした

 蕎麦も満足、そば湯も満足。

 ご馳走様でした。
 美味しゅうございました。
13:13

 土曜の午後の昼下がり、美味しい蕎麦で少し幸せ気分。


 このしながわ翁、めずらしく日曜日も開いている、有り難いお店です。