EATING   
 2011年12月18日(日)  そば会&そば道場  
       
柚子の木  12:07 柚子

 隣の家の柚の木が実を付けています。
 黄色い柚子が澄んだ青空に映えます。

 年末が近づくにつれ、気温が下がり空気の透明度が上がるとともに、柚子の実が日を追うごとに大きくなっていきます。

 『柚子ください!』
柚子  15:14 柚子をもらう

 毎年、冬至にはお隣さんが柚子をお裾分けを持ってきてくれますが、今年は
 『少し分けてもらえませんか!』
 と催促しちゃいました。 (^_^;)


 と言うのも、今日は久しぶりに自宅でそば会をします。

 そば会で、この時期の変わりそば代表、ゆず蕎麦をメニューの一つに加えたいからです。

 採りたての柚子は、テーブルの上に置いておいても、部屋中に香りを振りまいています。 (^_^)V
  
御膳粉  15:24 御膳粉

 柚子きりは御膳粉で打ちます。

 御膳粉は、蕎麦の実の中心部分を引いたそば粉です。

 そば粉の中心部分は、真っ白で、蕎麦の香りは少なく、蕎麦にするとプリプリとした食感が味わえるそばになります。

 
 今日のそば会では、来客は4時にくる予定ですが、柚子きりは事前に仕込んでおくことにします。

柚子のペースト  15:26 柚子をおろす

 柚子は、そばを打つ前に皮の部分をおろし金でおろして、ペースト状にしておきます。

 柚子は中くらいのサイズを2つ使用。

御膳粉250g  15:26 まずは御膳粉から

 御膳粉を250g、ボールに開けます。

 それに、つなぎの中強力粉50g。 中力粉は別に置いておいて後から混ぜて、合計で300gの粉を使います。

 まずは、御膳粉250gに全体の粉の重量の55%の水、165gを鍋で沸騰させて、御膳粉に混ぜます。

 デンプン質の少ない御膳粉は、水を混ぜてもほとんどつながりません。

 御膳粉に熱湯を入れることによって、御膳粉が糊状になりつなぎの役割をします。

 ただし、最初から小麦粉を入れておくと、ダマになってしまい、上手くいかないので、最初に御膳粉だけに熱湯を入れ、糊を作っておいて、少し冷えた時点でつなぎになる小麦粉を加えます。
 
柚子蕎麦  15:34 1つめ

 御膳粉250gに熱湯165gを加え、糊を作り、その後50gの中強力粉を加え、冷えてきたらさっきの柚子のペーストを混ぜます。

 柚子のペーストも熱いうちに入れてしまうと、せっかくの香りが飛んでしまいます。

 そして捏ねて、1つめの玉が出来ました。


 ここで、お客人から電話。

 駅まで迎えに行ってきます。
 16:08 手本?

 お客人がきたところで、手本に蕎麦を打って見せます。
 (自分も自己流なので、手本になるかどうか疑問ですが・・・・・・。)

 今、ボールの中にあるのは、先週のブログに登場した北海道の新そば。

 これはそば粉300gで10割の生粉打ち。

 水(加水率)は45%ぐらい入れました。

   16:08 水回し

 そば粉に水を加えて、水回し。

 普段、一人で打っているときは写真が撮れませんが、今日は打っているところを客人が撮ってくれました。 (^_^)V

 
 16:22 伸す

 玉にした蕎麦を伸します。

 
 16:25 切る

 次に伸した蕎麦を切ります。



 
 16:25 柚子きり

 最初に打った柚子きり。
 
 少し加水が少なかったかな?
 柚子のペーストの水分がもう少しあるかとおもいましたが、以外に水分が少なく、麺体が少しひび割れてしまいましたね。

 でも、写真を見る限り、まあまあの出来。


 17:10 続いて

 自分は柚子きりを含めて、粉300gで3種類打ちました。

 ここで、打ち手交代。

 今日のお客人の1人。 仕事仲間のHくんに打ってもらいました。

 使った粉は、長野県は諏訪の高山製粉製の八ヶ岳。
 信州の蕎麦を代表する銘柄だと思います。

 これをそば粉250gとつなぎ50gの二八で。

 捏ねているとことの写真を取り忘れ、無難に捏ねて、上手に玉に出来ましたね。
 始めててここまできれいに玉が出来るのは上手。

 もう、5〜6年打っている自分は微妙に焦ってしまう・・・。(^^;)
 17:26 捏ねる

 最初の予定だと、お客人2人で1玉を打ってもらい全部で4玉打つ予定でしたが、それぞれ別々に打ちたいとのことで、全部で5玉打つことにしました。

 そして、捏ねているのは、今日もう一人のお客人、Kさん。

 今回は忘れずに、捏ねているところの写真の撮影。

 
 17:29 伸し

 2人とも、蕎麦の玉が出来たところで、切りに入ります。

 それぞれ、自分で作った蕎麦の玉を、伸していきます。

 まずはHさんから。

 17:35 麺棒で

 ある程度の大きさまで丸く伸した後、麺棒を使って四つだしをして、さらに薄くしていきます。

 多少、ぎこちなさがありますが、結構器用に伸していきますね。(^^)


 
 17:42 切り

 伸したら、たたんで切り。

 これは、普段包丁を使っていないのが、出ますね。

 ちょっとおっかなビックリ。

 蕎麦を一定の太さで切るための駒板を上手く使えていません。
 まあ、最初からなかなか上手く行きません。

 思い通りに行かないところが面白いですけどね。
 17:47 続いて

 続いて、Kさんも。

 伸しから入ります。

 Kさんも、起用に丸く伸していきます。


 今回300gの粉で打ちましたが、この位が初心者にはいいみたいですね。

 大体の工程が、蕎麦が乾く前に出来ますし、蕎麦自身の重さで切れたりすることもあまりありませんから、比較的ラフに扱えます。
 まあ、その代わり、蕎麦自身はそれほど長く打つことは出来ませんが。


 
 17:49 麺棒で

 手のひらで、大体丸く伸ばしたら、麺棒を使ってさらに薄く伸していきます。

 もう少し、伸したら麺体を四角くする四つだしをします。
 18:01 切り

 伸した後は、切り。

 Hさんに比べると、さすが年の功(?)、包丁は使い慣れているようです。

 切りも起用にこなしていきます。

 18:02 出来上がり!

 2人とも切りが終わって、出来上がり。

 それぞれ、自分たちが打った蕎麦の前で記念撮影。

 『初めての蕎麦打ち』


 18:02 成果品

 左がHさん、右がKさん。

 Kさんは、初めてにしてはきれいにそろって切れていますね。

 Hさんのは、極太!(笑)

 最初極太だった右端から、切っていくうちに慣れて、だんだん細くなってます。


 それでは、茹でて食べることにしましょう!

 18:15 まずは 

 柚子きりから。

 50秒ほど茹でて、冷たい蕎麦で。

 プリプリした食感と、柚子の鮮烈な香り。

 最初に食べる蕎麦として、やっぱ柚子蕎麦はいいなぁ。


 12月に入り、水道の水も冷たくなり、蕎麦がよく締まるようになりました。

 柚子蕎麦に関して言えば、しっかり締まったのが、自分の好みですね。

 18:26 続いて

 北海道の蕎麦。

 そば粉十割で自分が打ちました。

 若干水が少なかったか、開封してから1週間経っていることもあるのか、伸しているうちにひび割れが出て、途中で伸しを断念。

 少し、太めの蕎麦になってしまいました。(汗)

 18:33 茹で

 3種類目は、Hさんが打った蕎麦、”八ヶ岳。

 茹でも自分ですると言うことで、お任せ。


 ゆで時間はちょっと太め(?)なので、1分20秒ほど。

 18:40 蕎麦

 と言うより、きしめん?(笑)

 でも、最初はこれがいいのよ。

 18:41 食べる

 「幸せそうだぁ!」

 自分で打った蕎麦を自分で食べる。
 理屈抜きで美味いよね。

 太めになった蕎麦はつるつると食べることができません。
 なので、ぐぁしぐぁしと噛んでたべる。 そうすると蕎麦の旨味が感じられるんですね。
 「蕎麦って、美味いんだぁ〜。」と感じられる瞬間。

 これで、蕎麦ファンになる人も多いはず。

 19:00 Kさんの蕎麦

 4つめは、Kさんが打った蕎麦をいただきます。

 立派!写真で見ても遜色ないですね。
 とても、初めて蕎麦を打った人の蕎麦には見えないでしょ。


 ここで、準備しておいた鴨とネギを焼いて、暖かい汁でいただきます。

 冷たい汁でキリリとしまった蕎麦を食べるのも美味いけど、暖かい鴨汁につけて食べるのも、また美味い。

 Kさんの打った八ヶ岳も、味の強い鴨の汁に負けず、旨いですね。

 19:11 最後は

 で、最後5玉目。

 これは、茨城県の筑波山麓の蕎麦。

 柿沼製粉の田舎蕎麦です。

 それを二八で打って、太めに切りました。

 これは、つるつる食べるのではなく、ぐぁしぐぁしと噛んで食べる蕎麦。

 噛むと蕎麦の香りと味が立って、蕎麦自身の味が楽しめます。

 これも蕎麦の一つ。 

 19:13 食べたね!

 『よく食べた!』

 300gを5玉打って、粉だけで1.5kg。 水を入れると、約1.5倍で2.25kg。

 母親も少し食べて、まだ少し残っているけど、3人で1.8kgぐらい。
 
 一人あたり、600g食べた計算になる。(汗)


 
 19:13 満足そうだぁ

 お腹一杯蕎麦食べて。

 蕎麦焼酎雲海のそば湯割りを呑んで。

 今日は目一杯蕎麦づくし。


 まだ、口がもぐもぐしてるけど、Hさんはとっても満足そうだ。


 
 20:26 ぼちぼち

 デジカメの写真を見ると、蕎麦は食べ始めから終わりまで、わずか1時間。

 その後、冷蔵庫からかまぼこやら漬け物やらを出して、まだまだ話は続いてました。

 今日は遠路はるばる来ていただきました。

 初めての蕎麦打ち、楽しんでもらえたと思います。


 さあ、ぼちぼちお開きにしましょう。