from Circuit

2010年9月26日(日) 全日本ロードレース選手権 第5戦 in 岡山国際サーキット(決勝レース)

 公式予選に戻る。

5:23 朝、目を覚まして

 朝、目を覚ましてホテルの窓から外を眺めると、きれいな朝焼けです。

 今日は決勝当日。

 天気は快晴の予感。

 
 今朝のST600のウォーミングアップ走行は8:50から。

 2時間前の6時半にはサーキット入りをしたいので、津山のホテルを5時半に出発します。
6:36 岡山国際サーキットに到着

 6時半を少し過ぎて、岡山国際サーキットに到着しました。

 空が高く、秋の空です。

6:45 ピットに

 ピットに到着。

6:46 シャッターを開けて

 シャッターを開けると、朝の冷えた風がピットの中に流れ込みます。


 『さあ、レースの始まりだ!』
7:25 暖気をすませ

 昨日交換したオイルのレベルを確認。

 暖気をして、タイヤウォーマーを巻き、セットアップの確認をします。


 朝はすっかり涼しくなり、ウォーマーの効きが上がるよう毛布でタイヤを覆っておきます。
8:40 ウォーミングアップ走行

 ST600クラスの前のJ-GP3クラスのウォーミングアップ走行が始まっています。 

 國川選手はこれから始まるST600に備え、メインストレートを走り抜けるJ-GP3のマシンを眺めつつ、頭の中でレースをシミューレション。

8:42 イメージ

 今日まで詰めてきたセットアップと決勝の走りをイメージ。

 決勝の朝のウォーミングアップは、先週の合同練習、金曜日のART走行、そして昨日の予選で築き上げてきたセッティングの最終確認の場になります。

 今のセッティングが正しいか。 決勝に向けてもっと良いセッティングがないかを思案熟考。

 
8:46 数える 

 8:50。 15分間のウォーミングアップ走行が始まります。

 ピットの前に立ち、コースインするマシンを数えます。

 今日も予選のときと同じように、コースがすくタイミングを計りスタートを待ちます。
8:50 ウォーミングアップ走行

 8:50 ウォーミングアップ走行が始まりました。

 少しタイミングをずらしコースインする國川選手。

 タイヤは昨日の予選2回目に履き替えたもの。
 4周しか走っていないコンディションの良いタイヤです。

 コースの状態、マシンの状態を確認し、タイヤが暖まりグリップが出るのを確認して、タイムアップ。

 4周目に、1分33秒630を叩き出し、このウォーミングアップ走行全体のトップタイムを記録。

 セットアップの確認もでき、連日の好調を維持しています。


 決勝がたのしみです。

9:17 最後の確認

 ウォーミングアップ走行が終わり、最後の確認。

 メカニックを含め全体で、セッティングと決勝までの流れを再度確認します。
11:49 リラックス

 決勝の前に、11:50〜12:40 まで、恒例のピットウォーク。


 ファンの方々が来る前に、マシンをピット前に出し手、ピットウォークの準備。

 決勝へのセットも決まり、ピットウォークが始まる前にリラックスした写真を1枚。

11:50 集合写真を

 そして、ファンの人たちが来る前に、みんなで集合写真。

 本当に小さい、そしてほとんどの人が手弁当でやっている、プライベートのチームです。

 ここまで、よくやってきました。 (^_^)v
11:55 ピットウォーク開始

 ピットウォークが始まりました。

 今回、スポンサーさんから、レースクィーンさん。 ありがとうございます。

 ピットが華やかになりますね。
12:05 たくさんの人が

 昨日のピットウォークは予選日でしかも小雨が降り始めたこともあり、人出がイマイチでしたが、今日は決勝当日、たくさんのレースファンでピットロードは大賑わい!
12:05 ファンと

 レースファンに人気がある國川選手。

 サインに記念撮影そして握手とファンの人たちとふれ合っています。

12:16 裏側から

 一区切りして、ピットの裏側から、写真を一枚。

 いいかも。 (*^_^*)

 
12:30 ダイニングテーブル

 ピットに持ち込んだテーブル。

 食事のときはみんなでこのテーブルを使いました。

 
 来週のモテギから世界GPに行く國川くん。
 このテーブルを使うことはありません。

 パスタ好きの國川くんに、テーブルに記念のサインをもらう。(笑)
12:40 タイヤを準備

 ピットウォークが終わりました。

 マシンをピットに戻し、決勝用のタイヤに付け替えます。

 マーキングした3セット目、最後のタイヤ。
13:39 最終確認

 決勝レースは14:00から。

 13:45にはコースインが開始されます。


 ライダーはメカニックとセットアップについて最後の確認。

13:44 ヘルメットを装着

 ヘルメットを被り、13:45からのコースインの準備。
13:47 儀式

 マシンに跨る前、手でステップに触れて、マシンと語り、そして祈る。

 國川流のライディング前の儀式だ。
13:47 コースイン

 コースインの時間になり、ピットロードオープン。

 マシンをピットからスタートさせます。
13:50 グリッドに

 ピットロードからコースインし、グリッドに。

 グリッドは1列目、真ん中。
13:51 前は

 予選2番手。

 一列目中央、前を妨げるライダーはいない。

13:54 スタート5分前

 岡山国際のレースクィーンにより、スタート5分前の掲示が出されました。

 ここで、ヘルパー1人を残して、コースの外に退場です。

 ST600クラス、岡山国際でのレースは15周回で争われます。

13:59 ピットロードに 

 コース退場の後、急いでピットに戻ります。

 自分たちのピットは最終コーナー側から順番にあるピットの3B。
 最終コーナーにかなり近い。
 対して、2番グリッドは、当然1コーナに一番近い列。
 ピットまでは300mぐらいあって、走って戻らないと、スタートに間に合わない。(汗)


 自分たちが、ピットに戻りしばらくすると、1周のウォーミングアップ走行。再びマシンはグリッドに着きます。
 レッドシグナルが消えST600クラスの決勝がスタートしました。

 ピットが遠すぎて、スタートの状況がまったく見えません。 (>_<)

 ピットロードに設置した、レンタルテレビの画面を見ると、國川選手がみごとなホールショットを奪いトップ。
 
 『やった! トップだ。』

 と喜んだのもつかの間、後方で多重クラッシュ! 赤旗中断! (-_-;)
14:05 ピットに戻る

 國川選手がトップでホームストレートに戻ってきたところで、赤旗中断。

 そのまま、1周してピットに戻ってきました。

 レースは仕切り直しで、もう一度最初から、15周で争われます。

 ここまで、コースインのサイティングラップ、スタート前の1周のウォーミングアップ走行、スタートから1周+ピットインラップの4周を走っています。 その分消費したガソリンを追加。

 この時点で、エンジンのフィーリングがなんとなく重たいとのコメント。

 朝のウォーミングアップ走行から、エンジンのフィーリングがイマイチだったそうですが、レースがスタートして顕著に。

 ここで、エンジンのセッティングを変更するか、須貝さん、メカニックと相談。
 セッティングを変更した場合のリスクを考え、そのままのセッティングで行くことに。
 
14:21 仕切り直し

 ふたたび、コースインしてサイティングラップを行い、予選の順位でグリッドに着きます。

 ここから、仕切り直しで再スタートです。


 最初はホールショットを奪いましたが、その集中力を維持するのは大変なこと。

 1回目のように上手くホールショットを奪えればイイのですが・・・。
レース再スタート

 レッドシグナル消灯で、2回目のスタートが切られました。

 やはり、1回目のようには上手くいかず、1周目を終え2つ順位を落として4位でホームストレートに戻ってきました。

 しかし、その走りには切れがあり、2周目には前を走る稲垣選手をかわし3位に浮上。

 2位を走るSP忠男レーシングチームの大崎選手を追います。


 4周目、バックストレートエンドのヘアピンで大崎選手のインを刺し、2位に浮上!
14:46 トップに!

 その勢いは止まらず、6周目にはトップを走る山口選手をかわして、トップに浮上!
 ピットレーンでモニターを見ている自分たちは手に汗握る展開です。

 山口選手を抜き、前に障害物が無くなると、タイムは33秒台の中盤から前半へ。

 9周目には、(國川選手の)レース中のベストタイム1分33秒472を叩き出します。
 
 ピットでサインボードを出している側としては、まさか転倒だけはしてくれるなと、祈るのみ。

14:47 11周目

 10周目も後半、國川選手のペースが少し弱まったような・・・
 山口選手にトップを奪い取られます。

 ピットロードに設置したテレビ画面を見ていると、1コーナー、2コーナーへと進むと、青いマシンがまさかのペースダウン!

 一瞬目を疑う???

 解像度が悪いレンタルのテレビで、ゼッケンまで確認はできません。

 場内のアナウンスで、『#19 國川 ペースダウン!』を聞いて現実に。


 『ガス欠?』自問自答
 『確かに、ガソリンは追加した。 こんな周回でガス欠になるはずはない!』
14:50 ようやくピットに

 トップグループの山口選手と大崎選手がメインストレートに戻ってきたとき、確かに國川選手はいない。


 トップグループが2周以上した後、國川選手のマシンは息も絶え絶えにどうにかピットに戻ってきました。


 気持ちのやり場のない國川選手はそのままピット裏に。


 戻ってきたマシンのエンジンは二度と息を吹き返すことはなかった。


 まさかのエンジントラブル。 

 全日本ロードレース 第5戦 岡山 ST600クラス 11周目 エンジントラブルにより リタイヤ

 
14:53 原因

 マシンをピットに戻し、カウルを外す。

 ここで原因をつきとめても、時はすでに遅いのだが、メカニックもヘルパーもここで何もしない訳にはいかない。

 落胆した気持ちを手を動かすことによって、紛らわせる。


 結局、トラブルの原因はその場ではわからなかった。
16:42 片付け

 レースが終了し、後片付け。


 昨日の予選が終了した時点で、いや、今朝のウォーミングアップ走行が終わった時点で、いやいや、レース中10周目を終了した時点で、だれがマシントラブルを予想していただろうか。
 
 その直前までST600のレースが終わって、みんな笑顔でいることを想い描いていた。
 
 
 でも、ここには笑顔はない。 メンバーのみんなが、トップになるために本当に真剣でいたから。
 
16:49 シャッターを下ろす

 資・機材をトラックに積み込み、後片付けも終わり。

 ピットのシャッターを下ろします。


 メカニックはマシンい寄りかかり、「前もって自分が知ることが出来なかったか」自問自答する。

16:51 最後に

 2010年 國川選手の全日本ロードレースはこの第5戦 岡山で終了です。

 國川選手は10月の3日からは、戦いの場を世界GPのMoto2クラスに移します。


 そんな訳で、國川くんのヘルパーもここで終了です。

 第2戦のオートポリスを除く、第1戦 筑波、第4戦 SUGO、そして第5戦のここ岡山と手伝いをしてきました。
 なかなか、自分の様な素人が全日本ライダーの手伝いをする機会はありません。

 いい経験になり、またいい勉強になりました。
 この機会を与えてくれた、國川くんに感謝。
 そして、國川選手のこれからの活躍に期待。


 自分は次週から、普通の地方戦に戻ります。 (^_^)/
 

※ レポ中にある写真の何枚かはレプソル21原さんの写真を使わせてもらいました。 ありがとうございます。 m(_ _)m