プロローグ: 「十年をひと昔というならば、この物語の発端は今からふた昔半もまえのことになる。」、小説”二十四の瞳”の書き出しです。 同じように、ふた昔半も前のことですが、行きつけのバイク屋では春・夏・秋の年3回走行会を開催していました。 その中で夏の走行会は、新潟県にある間瀬サーキットです。 間瀬サーキットで行われた走行会は夏休み時期と言うこともあり、走行会の後に新潟の弥彦山近くに宿泊したりキャンプをしたりして、翌日にのんびり関東に戻るパターンを2、3回やったかな。 1998年の時には、そのまま新潟港から北海道ツーリングに出かけたりしましたね。 話を戻すと、関東への帰り道は只見をとおり福島県の会津に抜けて帰るルートが常でした。 その途中、昼食に新潟県の(旧)入広瀬村(いりひろせ)にある蕎麦屋に入り、関東では当時めずらしかった”へぎそば”を食べるのが半分お決まりの様になっていました。(”へぎそば”については、お昼のコーナーでちょっと説明しますね。) この週末は行きつけのK2Y主催でツーリングの予定がありました。 行き先を色々と検討した中で、その懐かしのへぎそばでも食べに行こうか。なんて案もありました。 ところが、残念ながらあちら側の都合が付かずに延期になってしまいました。 それではと言うことで、今回のツーリングはソロで新潟までへぎそばを食べに行くことにしました。 |
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5:14 ツーリングの朝は 早い。 早朝に気持ちよく出発できるのは、この時期ならではです。 日中は蒸し暑くなって適いません。 もともと朝は弱い方なので、最近は朝暗いうちに出発することも、まず無くなりました。 特に気ままな、ソロだとね。 |
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5:15 出発 走り始める前にまずは距離計 3,143 km。 こんな早朝にもかかわらず水温計がエンジンをかける前から30℃を示しています。 今年は梅雨明けからこっち、急に暑くなって、体がついていきません。 (-_-;) 「それでは、出発します。」 蒸し暑くなる前に、都心を抜けちゃいましょう。 |
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6:06 乗る前に給油 入広瀬には関越を使うルートで向かいます。 まずは自宅のある横須賀を出発して、横浜横須賀道路に上がり、その後横浜新道を経由して、第三京浜で北上して都内へ向かいます。 玉川インターで第三京浜を下りたら、環八に入り時計回りで、矢原の交差点まで進み、左折して関越方面へ。 関越に上がる前に、手前にある shell のスタンドで今日1回目のガソリンを給油します。 |
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6:52 嵐山(らんざん)パーキングエリア ガソリンを給油した後、練馬インターから関越自動車道に上がり、北西に進んで嵐山パーキングまでやってきました。 ここで休憩して、軽く朝食を食べておきます。 |
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6:57 朝食はうどん! 食べたのは、キノコうどん。 (°°;) あまり考えずに注文したんだけど、昼にそばを食べる予定でしたね。(笑) 自分的にはそばとうどんは別の食べ物なので、問題ありませんが。 嵐山と言えば、埼玉県に位置するので、そばよりうどんを頼んだだけです。 |
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7:43 沼田インターから下 嵐山PAで朝食を食べた後はノンストップで沼田インターまでやってきました。 ここで関越を下ります。 自宅から目的地の入広瀬まではおよそ300kmあまりの距離。 普通に高速で行ってしまうと、4時間もあれば着いてしまいます。 それだと、朝5時過ぎに自宅を出発したので、9時には現地に到着する計算になります。 流石にそれでは早すぎます。 その時間では、お店は開いてないでしょうから、ここで高速を下りて、一般道で向かうことにします。 |
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8:32 国道17号は 沼田インターで一般道に下りて、国道17号線に入り北上を続け、三国トンネルまでやってきました。 沼田インターから国道17号線までのアクセスは少々市街地を走らなければなりません。 それであれば、1つ先の”月夜野インター”まで行って関越を下りた方が市街地を通過するわずらわしさから解放されます。 三国トンネルまでの国道17号線は、以前走ったときに大型トラックの交通量が多かった記憶が残っていたんですが、「記憶違いかな。」交通量は少なくて、なかなか快適なルートでした。 中低速コーナーが中心で適度にワインディングしており、バイクライディングを楽しむことができます。 今は関越道の関越トンネルを使うので、国道17号線のこの区間を使うクルマは少ないのかな。 |
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8:34 三国トンネル 三国トンネルを抜けて新潟県側を目指します。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」これは川端康成の超有名な小説雪国の書き出しですが、雪国のトンネルはこの自動車道の三国トンネルではなく、鉄道用の清水トンネルがモデルとされている様です。 三国トンネルの長さはおよそ1,200m、対して清水トンネルは約9,700mと、実際にかなり長い。 その清水トンネルは昭和6年(1931年)に開通したらしいから、当時としては驚異的な長さだね。 そして、時機に90年は経とうとしている清水トンネルですが、現在も上越線で現役で使われています。 ちなみに、この三国トンネルも1957年の開通から60年が経過しており老朽化が進んでいるそうで、新しく新三国トンネルを建設中だそうで。 |
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8:38 苗場スキー場 三国トンネル抜け、しばらく走るとそこは苗場スキー場です。 以前、スキーに熱中していたころ、ここ苗場も冬場に何度か訪れたものです。 雪のない時期に道路から見上げると、結構な斜面のゲレンデが目の前に迫ってきます。 「あの急な斜面を以前は苦労しながらも降りてきたんだよなぁ~。」などと思いながら、スキーから20年以上遠ざかっている今となっては、とても降りてこられるような斜面ではありません。(^_^;) 国道17号線は三国トンネルを挟んで、手前の群馬県側は比較的タイトな中低速コーナが連続しますが、新潟県側は緩やかな中高速コーナーとなりハイスピードな区間となります。 スキーに来ていたころは、もっと道路幅があった様な記憶がありますが、今走ってみると、それほどでもないですね。 |
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9:25 塩沢で給油 三国トンネルから湯沢までのワインディング区間を下り新潟平野に出ると国道17号線は退屈な道に代わります。 塩沢まできて、少しガソリンも寂しくなったところで、国道沿いにshell のスタンドがあったので、今日2回目の給油。 ここから先、小出まで国道17号線で北上します。 |
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9:58 国道17号線から国道252号線へ 国道17号線を北上して、小出までやってきました。 この先の交差点で右折して、国道252号線に入り、入広瀬、会津若松方面を目指します。 沼田ICで下りず高速を使うのであればここ小出ICまで関越でストレートで来ることになります。 でも、それじゃつまらないですよね。 湯沢から先、新潟の平野部に出ると気温も上がり気味、淡々と国道17号線を走ってきて、暑さでちょっとバテ気味です。 湯沢からこっちはバイクツーリングで楽しめる路線とは言えません。 国道252号線に入って、早めに山間部に入りましょう。 |
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10:17 道の駅いりひろせ 国道252号線に入り、入広瀬を目指し北東にバイクを進めました。 入広瀬の集落の手前にある”道の駅いりひろせ”でバイクを停めて休憩します。 ここまでの国道252号線は意外に市街地。 両側に民家がある区間が多く、ツーリングで楽しめる区間は、後半の入広瀬が近くなってからでした。 「以前もこんなに民家が一杯あったかなぁ?」 今となっては、ほとんど記憶がありません。 ここで、スマホのナビでお店までのルートを検索。 ちょっと調べたけど、検索で出てきたお店は平屋建て。 以前、訪れたときは2階の座敷に上がって食べた記憶が残っているので、たぶんこのお店じゃないな。 |
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10:37 閉まってます。(閉店) ネットで調べたら、入広瀬の集落にあるそば屋さんは一軒だけ。 ナビを頼りに入広瀬の集落へ。 たどり着いた先にあったのは、どう見ても(閉店)閉めちゃってるよね。 11時まで待っても開きそうもない。 でも、当時入ったお店はこんな作りじゃなくて、もっと大きな建物で2階建てだったんだよなぁ。 「無くなっちゃたのかな?」 と言うことで、入広瀬の集落を少し探してみることにしました。 |
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上の写真のお店があったのが、矢印のカメラマークのところ。 記憶だと、こんな奥じゃなくて、昔はバイパスが無かったので、真ん中の旧道沿いにあったはず。 探しながら走ったけれど、それらしきお店は見つかりませんでした。 奥広瀬の集落でもう”へぎそば”は食べられないんだね。 以前、下のラインのバイパスが無かった頃は、真ん中を走る旧道がメインストリートで、それなりの集落があり栄えていたような記憶があります。 それが国道がバイパス化されちゃったもんだから、集落が寂れていったみたいですね。 仕様が無いので、さっき休憩した道の駅まで戻って、他のお店を探すことにします。 |
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往路の道程:横須賀→関越練馬→沼田IC→小出→入広瀬:310.4km | |
このレポ書きながら、色々とネットで調べてたら、出てきましたもう一軒そば屋さっきのお店と同じ名前の”福寿庵”。 入広瀬の集落の中にあったんだけど、完全に見落としましたね。 確かに、旧道沿いにありました。 地元の人に聞けばよかったですね。 (と言っても、歩いている人も見かけなかったけど・・・。) (ーー;) 『ああっ後の祭り”だぁ~!』 (T_T) また、行くか? |