2009年7月5日(日) 雁坂ツーリング(その1)

6:43 ツーリングの朝は

 5月のゴールデンウィークに四国ツーリングに行って以降、燃え尽き現象気味だったり、6月の頭にレースに出場したり、先週はレースのヘルパーに行ったりして、少々ツーリングから遠ざかっていました。

 今日は、久しぶりに、日帰りツーリングに出かけます。

 夏至を過ぎたこの時期、この時間はすでに明るくなっていますが、今日は曇天のため朝日は出ていません。

 天気予報では、今日日中の降水確率は高くても30%程度。まず、雨に降られることは無さそうです。もし、降られてもこの時期であれば寒いことはないので、降られても良しとしましょう。
6:47 雁坂トンネルに

 走り初めの距離は 15,936km。

 今の時期は昼間の時間が長いので、日帰りツーリングでも比較的遠方に足を伸ばすことができます。

 今日は、以前から一回訪れてみようと考えていた”雁坂トンネル”に行ってみることにします。

 雁坂トンネルは、埼玉県と山梨県の県境に位置し、埼玉県の秩父市と山梨県の甲府市を接続する国道140号線のトンネルです。
 1998年にトンネルが完成するまでは、人が通れる登山道しかなく、大幅に迂回を余儀なくされる路線でした。
 トンネルの長さは6,625mあり、一般国道のトンネルとしては国内最長です。

 今日は、この雁坂トンネルを使ったルートでツーリングします。
 
7:34 西湘PAに到着 

 自宅のある横須賀を出発して小1時間、西湘バイパスのパーキングに到着しました。

 今日は天気がイマイチですが、駐輪場はバイクで一杯、春先にどこに行ったか心配をした(?)スーパースポーツも、結構な台数が駐輪していました。

 
7:41 湿気も高く

 西湘のパーキングから箱根の山の方を望みますが、曇っている+湿気が高いこともあり、今日は箱根の山を見ることはできません。

 これから、雁坂トンネルを抜けて秩父に行くというのに、自分はどっちの方向の向けてバイクを走らせているんでしょう。
 とんでもない方向に向けて走ってることがわかるかな。
7:58 いつもの林道

 西湘のパーキングで缶コーヒーを飲んだ後、いつもの様に小田原インターで下りて、南足柄広域農道を進み足柄方面を目指します。

 今日の目的地、雁坂トンネルに行くには、甲府方面からは、中央自動車道の一宮御坂ICで下りるのが一番至近です。
 しかし、それではバイクで走る面白味がないので、グルッと遠回りして行くことにします。
 (ルートの詳細は巻末の地図で!)
8:21 白いあじさい

 南足柄広域農道から県道78号御殿場大井線に入り西走し、足柄峠まできました。

 あじさいの季節になりました。
 途中、道の両側に時折あじさいの花を見ることができます。
 足柄峠まできて、白いあじさいが咲いていました。
 自分は花には興味がありませんが、白いあじさいって珍しいですね。
 
 あじさいって紫陽花って書くぐらいですから、紫とか淡いピンク色が普通だと思ってました。
 小学校の時、あじさいの花の色は土壌のphによって変わると習った記憶があるんですが、白いあじさいって、土壌は何?
 (種類が違うそうです)
8:43 山中湖に到着

 足柄峠からは県道365号足柄峠線を北西に進み、小山町まで走り、そこから県道147号山中湖小山線で明神峠、三国峠を抜け、山中湖付近まできました。

 しかし、今日はまったりとした曇りです。

 空が雲に覆われているため、山中湖もどんよりと灰色に染まっています。

 実に写真の写しがいのない天候ですね。(笑)

9:11 朝食

 いつものパターンで、自宅で朝食を食べずにツーリングに出発。

 山中湖から国道138号線を西走し河口湖近くまできて、ちょっと遅めの朝食を食べます。

 朝食は”すき屋”の牛丼。
 玉子と味噌汁セット、漬け物付き、¥430

9:29 河口湖大橋から

 朝食を食べた後、国道139号線を折れて、河口湖大橋を通過します。

 天気が良ければ、河口湖大橋から富士山を望むことができますが、今日はダメ。
 
 逆に曇っていて、気温が上がらず、この時期としては涼しく快適なツーリングです。
 
9:45 久々に西湖に

 河口湖大橋を渡り、すぐに左折して県道21号河口湖上九一色線へ。
 河口湖の北岸を西走し久々に西湖まできました。

 自分がまだ2スト250を乗っていた1995年頃までは、この富士五湖は時々訪れていましたが、乗るバイクがリッターバイクに代わり、足が長くなったこともあり、この西湖からは足が遠ざかっていました。
9:54 県道21号河口湖上九一色線

 西湖を後にして、県道21号河口湖上九一色線を西走し、国道139号線を目指します。

 西湖沿いの県道21号線は、以前は湖に沿って非常にタイトコーナーが連続するセンターラインの無い県道だった記憶がありましたが、今はきれいに整備され、片側1車線のセンターラインのある県道に改良された様です。
 改良された県道は、タイトな急カーブなどもなくなり、それでも中低速コーナーが主体ですが、交通量も少なく快適に走れる路線になっていました。
 (河口湖の国道137号線から分岐して、西湖の国道139号線に至まで、約17kmの区間です)
10:00 精進湖

 西湖を後にし、県道21号線から国道139号線に入り、2kmほど西走し、その後右折して国道358号線に入り精進湖畔まできました。

 精進湖は富士五湖で一番小さな湖です。
 wikiで調べてみると、周囲6.8km、面積0.5平方kmと書いてありましたが、昔訪れた時はもっと大きかった様な記憶が残っています。

 
10:11 国道358号線

 精進湖からは国道358号線を北上し、甲府方面に進みます。

 富士五湖から甲府盆地に下りるのは、河口湖から御坂峠の下部を抜ける国道137号線”御坂みち”を使うのがポピュラーなルートですが、ここ国道358号線を(たぶん)通ったことがなかったので、今回走って見ることにしました。

 精進湖からの国道358号線は片側1車線の道路です。
 標高約900mの精進湖から約300mの甲府盆地まで一気に下ることもあり、低速コーナーと急勾配の山坂道が連続します。
 休日のためか交通量が比較的多く、追い越しができないため、写真の様に四輪車の後ろに着いて走ることとなり、オートバイで走るに快適な路線ではありませんでした。
 
 一方、国道137号御坂みちは、カーブも緩く、幅員も広いため、走りやすい道ですが、スピードが出過ぎるのには注意が必要です。(まれに捕まります(笑))
10:47 甲府の市街地 

 精進湖から国道358号線で中央高速の甲府南インター付近まで北上し、そこから国道140号線に入り、甲府盆地を北東に進みます。

 11時前に甲府まで来てしまいました。
 予想以上に早く、甲府まで来てしまいました。後で時間が余りそうです。

 ここで、時間つぶしに、昇仙峡に寄ってみることにします。
11:27 昇仙峡に

 国道140号線を進み県道6号甲府韮崎線の交差点を左折して、県道6号線に入り西走します。

 甲府の市街地を走る快適でない県道6号線を6kmほど西走し、今度は右折して県道7号甲府昇仙峡線に入り北上し、昇仙峡まできました。

 昇仙峡は全長約5kmの渓谷で、特に紅葉が有名ですが、混雑することでも有名です。(汗)
 そのため、自分は今まで近づいたことがありませんでした。
 (今日は天候がイマイチと言うこともあり、人では少なめ(?)でした)
11:29 覚円峰

 写真左手の岩山が、昇仙峡のシンボル的な山”覚円峰”(かくえんぼう)だそうです。

 昇仙峡の川沿いに設置された道は遊歩道で、車両の進入ができません。
 そのため渓谷には滝などの観光スポットがありますが、車から直接見ることはできません。

 昇仙峡と並行に走る県道7号線も山間部の道ですが、バイクで快適に走る、と言うよりも、昇仙峡に行くための移動路と位置づけた方がよさそうです。
12:16 西関東連絡道で 

 昇仙峡をざっと見た後、来た道をとって返し、国道140号線まで戻ってきました。

 県道6号線から国道140号線に入ると、この区間は自動車専用道のバイパスになっており、甲府市内の渋滞に悩まされることなく、一気に山間部まで行くことができます。
 看板は緑色で、”西関東連絡道”の名前が付いた自動車専用道ですが、この区間は無料です。
12:35 山間部へ

 先ほどの西関東連絡道から雁坂トンネルまでは、看板にもあったとおり、約30kmの距離です。

 北上するにつれ、国道140号線は標高を上げ、山間部へと入っていきます。

 甲府市から雁坂トンネルまでの国道140号線は、地域高規格道路として建設されていることもあり、直線と曲率の大きなカーブから構成され、リッターバイクでも快適に走ることができます。
 また、1998年まで車の行き来が出来なかった路線と言うこともあり、現在でも生活道路としての利用が少ないと思われることから、交通量も比較的少ないです。
 (雁坂トンネルの料金が高いこともあるかも)

※ 地域高規格道路とは、高規格道路(高速道路)を補完する、自動車専用道か、もしくは同等の道路です。
12:43 料金所に到着

 国道140号線を北上し、雁坂トンネルの料金所まできました。
 国道なので、てっきりETCが使えるものと思っていましたが、管理は”山梨県道路公社”と言うことでキャッシュオンリー。(いつもニコニコ現金払い)
 しかも、二輪車(軽自動車)の通行料金は¥560と、グローブをはめた手では払いにくい金額設定。
 せめてワンコイン(¥500)にして!
 と言うか、ETCを使えるようにして欲しいなぁ。
 
12:45 雁坂トンネル

 雁坂トンネルは、埼玉県秩父市と山梨県山梨市を結ぶ一般国道140号線、片側1車線、対面交通の道路トンネルです。
 トンネルの延長は6,625mあり、一般国道のトンネルとしては日本最長。
 ちなみに、自動車用トンネルの国内最長は関越トンネル(10,626m)
 ついでに書くと、無料で通れる道路トンネルは、ゴールデンウィークの四国ツーリングで通った”寒風山トンネル”(5,432m)。

 総事業費は625億円ほど、トンネル1m当たり、一千万円弱かかった計算になる。
 普通車の通行料金が710円なので、約9千万台弱通行すると、元が取れる計算に!(汗)
 1日1万台通行したとしても、25年!
 と、意味もなく電卓を叩いてみる。

 ちなみに、原付は70円払えば通行可。
 でも、相当怖いよ。センターラインにポールが立っているから、四輪車がギリギリで抜いていく。
12:51 トンネルを抜けると

 そこは、埼玉県だった。

 実際は、トンネルの中間付近に県境があります。

 トンネルを抜けると、雁坂大橋、そして奥秩父トンネルへとつながります。

 奥秩父トンネルはトンネルの中でカーブを描いているので、要注意!
 雁坂トンネルはほぼ直線に近いので、スピードが出すぎるきらいが、そのままのスピードで入ると、路面が濡れていることもあって、結構ドキドキした気分を味わうことができます。(笑)
12:52 奥秩父トンネル

 奥秩父トンネルを抜け、豆焼橋の上から振り返ると、さっき通ってきた雁坂大橋と雁坂トンネルの入口が見えます。

 雁坂大橋がこの角度で見えるので、奥秩父トンネルの中でいかにカーブしているかが想像できます。

 しかし、カメラのレンズが曇っているような、実に冴えない天候です。
13:04 奥秩父もみじ湖

 埼玉県に入り、国道140号線を北東に進み、滝沢ダムまできました。

 写真は上流に位置するダム湖の”奥秩父もみじ湖”側。

 ダム湖の水位が低いので、梅雨の大雨に備えて、水位を低くしているのかと思いきや、2008年まで行われた試験湛水によって顕在化した問題点を解決中。
 本格的な運用は始まっていないとのこと。

13:06 滝沢ダム

 ダム堤頂からループ橋を下って、下流側に下りてきました。
 ダムの高さは132mで埼玉県で一番大きなダムらしい。

13:09 国道140号線を

 滝沢ダムを後にして、国道140号線をさらに東進します。

 もう少し進むと、秩父鉄道の終点、三峰口駅に到達します。

 雁坂トンネルを過ぎてから三峰口までの間、約25kmほどありますが、国道140号線は全線片側1車線です。
 もともとは奥秩父もみじ湖の南側に位置する秩父湖に沿って走っていましたが、滝沢ダムを建設するにあたり付替・改良された様です。
 そのため、道路は整備されており、中低速のコーナーが主体で、トンネル区間は多いものの、快適な楽しい路線です。
13:41 昼食です

 今回のツーリングは秩父市内を通ると言うことで、秩父と言えばやはり蕎麦、事前にネットで美味しそうな蕎麦屋さんを調べてきました。

 途中、昇仙峡に寄り道したので、ちょっと到着が遅くなってしまいお腹が空きました。

 さっそく、入ってみることにします。


  昼食に続く。